中国当局と非鉄スクラップの業界団体などが会合を持ち、今後の輸入スクラップの取り扱いについて協議した。
条件を設定した上で、スクラップでは無く原料として扱い、輸入数量を撤廃する事等が協議された。関係筋によると、「今年末には政府から正式に詳細が発表される見通し」
中国政府は以前から、2020年内にスクラップと名の付く物全ての輸入を禁止するの基本方針を表明してきたが、一方で業界団体や現地メーカーの間ではスクラップという名称を原料に変更し、継続して輸入出来る制度に移行すると考えられていた。今回の協議で、名称変更による輸入制度の大幅改定が現実味を帯びてきた。
対象となる品種は、鋳造用アルミ合金リサイクル原料と銅リサイクル原料、黄銅リサイクル原料、銅・銅合金スクラップの4品種。これらは、従来個体廃棄物(スクラップ)として扱われ、今年7月から輸入出来る企業や数量が大幅に制限されている。
日本にとって中国は、かつては銅スクラップの一大輸出国で総輸出量の8割を占めた。当局の輸入規制により足元は全体の3割に減っている。
<日刊産業新聞>
記事の通り制度が改正され、数量制限も撤廃されれば、日本国内で行き場の無くなっている原料も価格は別としても、少しは売り先が増えて市況改善になればいいですね。