中国の国家市場監督管理局・国家標準化管理委員会は昨年12月31日、169項目の国家規格を承認、告示し、その中で再生黄銅原料と再生銅原料、再生鋳造アルミ合金を明記した。
今年2020年7月1日から実施する。
銅・アルミスクラップは、現行の制度化では固体廃棄物(スクラップ)として扱われ、昨年7月から輸入業者や輸入数量が当局によって管理、制限されている。このため、現地のスクラップユーザーが慢性的な原料不足に陥っており、業界団体が当局に対して固体廃棄物ではなく工業製品の原料(再生原料)として新たに基準を策定する事や輸入制限の撤廃などを求めてきた。今回、3品種が公告された事で、7月以降は基準を満たす再生原料は現行のスクラップの管理制度から除外され、輸入制限も撤廃される可能性がある。実施日の7月1日までにより詳細な規格が発表されるとみられる。
<日刊産業新聞より>
昨年10月22日公開分の続報です。
今回の事で国内でのスクラップ事情が少しでも改善され、循環型産業として正常化する事を期待します。