英ロンドン金属取引所（LME）はこのほど、リング（円形立会場）の存廃について6月8日前後に発表予定だと明らかにした。リングの恒久閉鎖案を含む市場構造改善方針を1月19日に公表し、2カ月間市場関係者から意見を募った。LME によると192件の個別の意見が寄せられ、前例のない件数だったとする。（中略）リングは欧州最後の立会場でLMEの144年の歴史を象徴する。近年は先物取引の電子化で立会場の閉鎖が進む。米国の商品先物取引大手、CMEグループは今月4日、コロナ禍で昨年3月に休止した米シカゴの立会場の殆どを恒久閉鎖すると発表した。シカゴに金属の上場商品は無い。
＜2021年5月11日 日刊産業新聞より＞
所感
永らく銅相場に係わってきた者としては、リングが恒久閉鎖されるのは寂しく感じる。LMEどころかロンドンにも実際行ったことはないが、仕事の中で一番重要な情報であり、リングに参加出来るわずか数人によって世界の銅相場が成り立ち、人間味が有る事に親近感を感じていた所もある。時代の変化に伴い形を変えて行くのは大事だと思うが、過去の歴史や伝統を語り継ぐのも同じく大事だ。今後も微力だが携わっていければと投稿を続けます。
