銅

銅の強気相場、熱は衰えず「今は買いをやめるな」

1年にわたる工業用金属の強気相場で銅は最高値を更新したが、投資家からの資金流入は続いており、投資熱はすぐには衰えそうにない。
「今は買いをやめるな」というのが金融業界からのメッセージで、ゴールドマン・サックスやバンク・オブ・アメリカ(BOA)などは、新型コロナウイルス禍からの世界的な回復と再生可能エネルギーや電気自動車(EV)関連インフラへの支出急増で長期的に相場が上昇するとの見通しから、投資家にポジションを拡大する様助言している。
 銅相場は過去1年で既に2倍に値上がりし、1トン当たり1万ドルを突破。BAOは需要が急増する一方で供給が大きく落ち込めば2万ドル達成も有り得ると予測する。銅相場は数年にわたる低迷で魅力的な投資先では無いと長く見られていたが、最近の上昇で目を向ける人が増加。ロンドンとニューヨーク市場の銅先物は最高値を更新している。それでも強気投資家はなお、銅相場の長期的見通しの明るさが更なる投資家を呼び込む可能性が有ると見ている。
 ブラックロックのテーマ別投資担当グローバル責任者は「商品を高値に押し上げている要因の一つは実需ではなく、金銭的な需要だ。極めて商品集約的となる世界的なグリーン化の動きが見られており、このトレンドは数十年続く可能性がある」との見方を示した。
<2021.5.20 ブルームバーグより>

所感

最高値更新してからの金融業界からのメッセージとして捉えると、利確等で暴落するのを恐れ投資家を囃す為のメッセージに思ったりするのは私だけでしょうか。銅業界に関わる者としては、今は様子見だと考えます。
5/11入電のLMEセッルメントで最高値を更新して以降は、逆ザヤが解消されています。当面はもみ合って1万ドルを維持する様なら再上昇も有るかもしれません。スーパーサイクルに入って来るのでしょうか。
相場で儲けた分は何れ相場で損をする事になるでしょう。相場変動に一喜一憂せず堅実に目先の商売をこなして行くのが賢明かと思います。

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